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広報くらしき 2019年9月号

《特集1》倉敷で就農~未来を担う後継者(1)

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岡山県倉敷市

倉敷市は、温暖な気候と高梁川の水の恵みを受け、水稲、モモ、ブドウ、スイートピー、ゴボウ、レンコン、ショウガ、イチゴなどの多彩な農作物の栽培に適した地域です。
農業の現場では全国的に後継者不足が大きな課題となっていますが、市では、各地区の農産物に高いブランド力があることから、毎年多くの人が新たに就農しています。
新規就農に関する支援制度・研修制度について詳しくは、市ホームページで紹介しています。

■1.市内の主な農産物産地の特長
◇浅原地区《モモの産地》
昭和50年ごろからモモの植栽が進みました。平成18年度から、非破壊糖度センサー付き桃選果機により糖度を測定し、産地信頼度を高めています。
また、剪定(せんてい)や肥料を極力控えることなどにより、モモの木が本来持っている力を最大限に引き出す「超弱剪定方法」を取り入れ、高品質なモモを生産しています。

◇玉島北地区《モモとブドウの産地》
モモは、明治20年代に植栽が始まり、昭和に入ると産地拡大が進み、現在は県内屈指の産地としてブランド化がなされています。
ブドウは、「ピオーネ」「シャインマスカット」「瀬戸ジャイアンツ」「オーロラブラック」を中心に栽培しています。果樹栽培に適した山の斜面や水田転換の平地を利用し良質なブドウの栽培を行っており、県内有数の産地となっています。

◇船穂地区《マスカット・オブ・アレキサンドリアとスイートピーの産地》
マスカットは、昭和26年にガラス室での栽培が行われるようになり、31年にはボイラーなどによる加温栽培が始まりました。35年に他の産地に先駆け、極早期加温栽培(12月加温、5月上旬出荷)に成功しました。加温マスカットの栽培面積は日本一となっています。
スイートピーは、昭和33年頃からブドウの間作として栽培が始まりました。南向き丘陵地で日当たりが良く、寒暖差が大きい地形を生かし、市町村別では全国第2位の出荷量を誇ります。

◇真備地区《モモとブドウの産地》
ブドウ栽培は、昭和43年に現在のJA岡山西真備ぶどう生産組合を発足したことに始まりました。47年に「ピオーネ」を導入し、52年に他の産地に先駆けて種なしピオーネの栽培技術を開発し、「ニューピオーネ」と命名しました。ピオーネ中心の産地として発展してきましたが、現在は「シャインマスカット」などの導入も積極的に進めています。

◇連島地区《ゴボウとレンコンの産地》
連島ごぼうは、水はけの良い川砂の畑で栽培され、白い肌であくが少なく、肉質は柔らかで甘みがあることが特長です。西日本有数の産地であり、平成28年には、品質の特性が地域と結び付いている産品の名称を国が知的財産として保護する「地理的表示(GI)保護制度」に登録(県内初、ゴボウとしては全国初)されました。
連島れんこんは、昭和20年から本格的な栽培が始まりました。粘土質の土で育つので、白くて甘みがあり柔らかく、程よい食感、シャキシャキ感が楽しめます。

◇福田地区《ショウガの産地》
ショウガは、昭和30年ごろから露地で栽培が始まり、46年からハウス栽培が導入されました。現在はハウス加温、ハウス無加温、露地で栽培し、6~11月にわたり出荷しています。大きく、大変みずみずしいことが特長です。

■2.就農者が語る、倉敷で農業をする魅力
◇浅原地区 濵田博行さん(31歳)
モモ(清水白桃、白鳳(はくほう)、日川白鳳(ひかわはくほう)など)を栽培。農業実務研修2年目。倉敷市出身
《生活と農業のバランスが良い》
大学の農学部を卒業後、農業系の会社で働いていましたが、地元で農業をしたいと思い、農業実務研修を受講しました。収穫期の1~2カ月間は、一日中作業があり、慣れないうちは大変でしたが、研修用に開墾した農地に苗木が育ってきたのを見るとうれしかったです。税の計算なども苦労しましたが、農業普及指導センターや農業大学校が開催している簿記の講習会などを活用しました。
目標に向かって一丸となって頑張っている浅原園芸組合の一員として、高品質なモモを出荷し、評価を高めることで、努力の成果を実感したいです。
倉敷は住みやすく、生活と農業のバランスが良いと感じています。産地や行政など力になってくれる人がいるので思い切って挑戦してみてください。

◇玉島北地区 平井伸祐さん(37歳)
ブドウ(シャインマスカット)を栽培。就農2年目。浅口市出身
《部会員のつながりで情報を入手》
玉島北地区では、農協に出荷後、ブドウごとに値段が付くため、生産者の工夫や努力に見合った結果が伴ってくる点にやりがいを感じ、この地区での就農を決めました。
就農前は、自分が耕作できる農地が見つかるか不安でしたが、玉島北園芸協会ぶどう部会員はつながりが強く、部会の中で空き農地の情報を得て、入手できました。就農後もいろいろと気に掛けてもらっています。
これからの目標は、房の形がきれいで、丸々と太り、隙間がない「良いブドウ」を作ることです。
農業は大変なこともありますが、自分の頑張りが収入に反映されたり、また自分の裁量で自分の時間を作ることができたりと、良いところがたくさんあります。

◇玉島北地区 森本直樹さん(44歳) 森本友果さん(33歳)
モモ(清水白桃、白鳳、はなよめなど)を栽培。就農1年目。大阪府出身
《夫婦で同じ目標に向かって働く》
玉島北地区はモモの一大産地で、大阪の実家からアクセスも良く、病院や商業施設なども充実していて、子育てや生活面でも安心できると感じました。また、親方農家や地域の人の温かい人柄も決め手になりました。産地ツアーで実際に現場を見学したり、市の「お試し住宅」を利用して生活体験をしたりして、就農を決意しました。
夏場の作業は肉体的に大変ですが、自然の中で健康的に、そして夫婦で同じ目標に向かって働けることにやりがいを感じています。
今後は、産地のブランド力をより一層高め、また、高品質なモモを効率良く出荷することで「もうかる農業」を目指していきたいと考えています。
相談できる仲間も大勢いるので一緒に農業を始めてみませんか。

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